コントのような本当の話
いやぁ、つい今日(令和元年5月1日)のことなんですけど、天皇陛下が即位した今日、私仕事だったんですよ。いやぁめでたい、新天皇が即位された日に仕事があるなんて、なんてめでたいんだ〜あはは……
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
まあそれはそれとしましてね、私仕事柄ホロ車と言うものを使いましてね、どんなものかと言えば荷台にホロ(布のようなもの)で覆われた2トンの輸送トラックなんですけど、ココ最近様々な仕事が重なってホロ車を全く使わなかったんですよ、大体1ヶ月ぶり。
それでですね、久しぶりにそのホロ車を倉庫から引っ張り出して動かそうとしたら、上司が何故かキレ気味にこえかけてきたんですよ。何事かと思って話を聞いてみたらですね、なんかホロ車が壊れているらしいんですよ。それでなんでそれに気づかないんだって怒ってるんですよね。
えぇ、壊れてる? そうは言われても別に警告灯は点灯してませんし、別段エンジン音も異常ありませんよって答えたら、上司がですね。
お前は警告灯に異常がなければ気づかないのか!?
て言い出したんですよ。
ん? つまりどういうこと? うちはいつから職人気質の整備工場になったの?
車が壊れてるんですよね、なら普通警告灯に何かしらの異常が検知されますよね。警告灯が壊れてるならまだしも、つい最近車検に出したんだからそれはないですよね。はて、では一体どこが壊れているんでしょうか。
種明かしすると、荷台の積み下ろしの際に動く可動部のレールが一部外れているらしく、それを聞いて納得………するかボケェ!
おいおいおいおい、うちの会社で壊れていない車両が1台でもあんのかおいおいおい、アンタの車だって荷台の後ろが開かないだろうが。
まあそれはいいんだ、本筋とは関係ないんだ。問題なのは、車が壊れてるっつうからエンジンとかそっちかと思ったら荷台って、
紛らわしいにも程があるわ!
しかもだ、なぜか話は警告灯云々に移るんだ。荷台に問題があるって話が大本なはずなのに何故か警告灯の返しが気に入らないらしいんだ。なにそのプライド、令和元年そうそうなんの話をしてんだ。
上司「警告灯がついてないってなぁ、お前の車はパンクしたら警告灯が鳴るんか!」
わい「はい」
上司「ライトが切れたら警告灯鳴るんか!」
わい「はい」
上司「ミラーが割れたら警告灯鳴るんか!」
わい「警告灯は反応しませんが普段から使うんで普通に気づきます」
なんのコントだ。俺はいつの間に上司と吉本興業に入ったんだ。というか、普通ライトが切れてもタイヤがパンクしても最近の車なら警告灯点灯するんじゃないのか? その辺はよく分からないが私の車は反応する。
別に皮肉を言いたいわけでもなけりゃ、上司と漫才したいわけでもない。ただ、こんなくだらない問答傍から見りゃコントにしかならない。なんだこれ。
まあ要するに、警告灯よりも自分の目で確かめろと言いたいらしい。それは一理あるあ…………
いやまてい!
危ねぇ………危うく納得しかける所だったぜ。
自分の目で確かめる、それ自体は確かに心理だろう。しかしだ、確かめるのはいつも人間なんだ。よく考えてみろ上司! お前が物を探し回ってる時、ここには絶対置いていないと言った場所から何回物が出てきた! 10回中6回は出てきたぞ! 結果論だけで言えばそれは単に自分の目で確認出来ていないだけだが、要するにヒューマンエラーが起きてるだけの話だろうが!
そう、警告灯はヒューマンエラーを起こさないが、人間はヒューマンエラーを起こすんだ。当たり前だよなぁヒューマンのエラーなんだから。だから俺は自分の目以外の物も参考にする。なんせ自分の目が写すのは目に見えたものだけだからな!
仮にだ、何らかのトラブルで警告灯が反応しなかったとしよう、それはもう人間1人でどうにかなる問題じゃないし、普通に整備工場の責任!
つい最近起きた高齢者ドライバーによる死亡事故だってよぉ、あれきっと自分の目では正常たと思っているぜぇ? 実際は親子を轢き殺すっつー悲惨な結果になったがな!
………………なんだか話がズレてきてしまった。まあ、あれだ、要するに何が言いたいかといえばだ。
上司、お前将来絶対人殺すから免許早めに返納しろよ!?
いや、違う。
社会人失格者と漫才してる暇あったら仕事しろハゲ!